若手社員に聞きました

それぞれの目標や想いをもちながらNRIで働く若手社員。
ここでは学生時代や就職活動のことをはじめ、仕事の中での成長や挫折、
プライベートの過ごし方まで、若手4人に聞いてみました。

Q.学生時代に夢中だったこと、打ち込んでいたことは何ですか?

渡邊

古典劇やミュージカルを中心とした英語劇サークルに所属し、年に2~3回ある対外講演に向けて練習の毎日でした。主役を演じたシェイクスピアの「リア王」では、イギリス訛りかつ古典英語のセリフに苦労したのも、今となってはいい経験です。社会人になってからプレゼンなどで緊張しそうになっても「あの時より人数は少ないから大丈夫」と当時を思い出して自分を鼓舞しています(笑)。

幼い頃からバレエを習っていたため、大学でも「体を動かすことで自分を表現したい」という思いから、チアダンスサークルに入部。学祭などのイベントや全国大会に向けて日々、練習に励んでいました。就職活動と大会が重なった時期は体力的にもスケジュール的にも大変でしたが、頑張った甲斐あって関西大会では1位の成績を収めました。

石橋

大学1年の時から、ノートに年間目標を100個書くというのを続けています。達成に向けての行動計画や気づいたことなど、何でも書き出しながら考えを整理していくうちに、意外と目標や願いは叶うということを実感しました。社会人になった今も続けていますが、もはや歯磨きのようなもので、毎日書かないと落ち着かないです (笑)。

土井

子どもの頃はプロサッカー選手を目指していたほどのサッカー好きで、大学に入ってからも部活で続けていました。一方で研究にも熱心に取り組んでいました。情報工学を専攻し、国際会議で発表したり表彰されたり、論文誌に掲載されるなど、納得のいく成果が挙げられました。

Q.就職活動ではどのような業界・企業を検討していましたか?

渡邊

さまざまな業界と仕事ができることと、自分の成長スピードが速そうなことを重視し、投資銀行やコンサルファームを中心に見ていました。成長という点では、若手のうちから裁量があるかどうかに注目していた記憶があります。いくつかのインターンシップに参加し、仕事内容はもちろん、そういった企業風土や社員の人柄などから自分との相性をチェックしていました。

最初は金融や広告など幅広い業界を見ていましたが、業界研究を進めていくうちに、暮らしに不可欠なITの知識・スキルを身につけ、自分が関わったものが証として残る「ものづくり」に携わりたいと思うようになりました。文系からIT業界を目指すことついては不安を感じる一方、だからこそ周囲とは異なる知識や視点を活かせるのでは、という想いもありました。

石橋

大学では数理専攻でしたが、学部で医療データ解析を学んだ際にITの魅力に気づきました。もともとはデータ分析に対して、難解で堅苦しいイメージを持っていたのですが、シンプルに「身近にある問題を解決する技術」と捉えられるようになってからは面白さに気づき、その流れで就職活動ではSIerを中心に検討していました。

土井

ベンチャーからソフトウェア、通信系まで、IT企業全般を幅広く検討していました。特に、自分で最適なものが何かを考え、選んだ上でお客様に提供できる仕事かどうかに焦点を当てて企業選びをしていました。そのため、優れた自社製品やサービスを持っていることよりも、どれだけ多くの選択肢を持っているか、またそれを自由に選べる環境があるかどうかに注目していました。

Q.NRIを選んだ理由を教えてください。

渡邊

インターンシップに参加した際、社員が学生と同じ目線で向き合ってくれたことが印象的でした。一方的に課題を出すだけの企業もある中、社員が議論に参加して学生の意見を丁寧に引き出そうとする姿勢に、若手に成長機会を与えてくれる企業風土を感じました。また参加していた学生も、優秀だけど話しやすい人が多く「こういう人たちと働きたい」と思えたことも決め手になりました。

IT×〇〇で無限の可能性が広がり、幅広い業界に貢献できると感じたからです。クライアントの課題解決を行うコンサルタントにも興味がありましたが、NRIのアプリケーションエンジニアならお客さまとコミュニケーションを取りながら、希望していた「ものづくり」と「ソリューション提案」の両方のスキルを身につけられると思い、入社を決意しました。

石橋

就職活動中に社員から聞いた「120%のものを提供する」という言葉に惹かれました。お客様の言葉の奥にある真のニーズを見つけて提供することこそ、NRIの付加価値であるという話にプロ意識を強く感じました。またお客様が各業界のトップカンパニーであることから、社会に対する影響力が大きく、貢献度の高い仕事ができそうと思った点もポイントになりました。

土井

一番は、自分が就職活動で重視していた、多くの選択肢の中から最適なものを選べる環境があったことです。また裁量労働制をはじめ、専門知識を活かして書籍を出版している人がいたり、必要に応じて外部研修などの費用負担をしてもらえたりと、自分の目指すキャリアに向けて働き方の自由度が高く、それを応援してくれる点にも魅力を感じました。

Q.仕事を通して、自分のどのような部分が成長したと感じますか?

渡邊

お客様の課題に対し、「別の業界の案件でも同じようなお悩みがあったな」と蓄積されたノウハウと紐づき、アイデアの引き出しや気持ち的な余裕が生まれた時に成長を実感します。3年目でプロジェクトリーダーを経験した際、お客様との議論・調整や提案書の作成など、多角的な視点からプロジェクトを推進する中で、物事の全体を見通す力が身についたと感じています。

想定外のことが起きた時の対応力です。最初の頃は誰に何を聞けばいいのかもわかりませんでしたが、経験を積むうちに自分で状況を判断し、迅速に対応できるようになりました。最近では社内外の有識者とのつながりを持てるようになり、助けてもらう際には「代わりにこの業務は引き受けます」と、自分にできることで恩返しをするよう心掛けています。

石橋

あらゆる視点から物事を捉える力です。目の前にいるお客様だけでなく、その先にいる消費者や現場で働く従業員の方々など、NRIが提供するサービスに携わるすべての人の視点に立つことの重要性を実感しています。新人の頃は、先輩や社内外の有識者のアドバイスに頼る場面が多かったですが、最近では自分も多少は有識者として知識を蓄えられてきたと感じます。

土井

幅広いエンジニアリングスキルです。社内の人とハッカソンに出場してアジア1位を獲得したほか、これまでに10個以上の資格を取得しました。世界トップの検索エンジンElastic認定アナリストについては、Elastic社外で世界初、国内第一号の資格取得者です。基本的に新しいことを学ぶのが苦ではなく、誰もやったことのない分野を学んでいる時の、暗闇の中を突き進んでいく感覚が好きです。

Q.反対に、挫折や失敗を経験したことはありますか?

渡邊

プロジェクトによっては、お客様に提案を受け入れてもらえないこともあります。どんなに論理を突き詰めた提案をしても、採用してもらえなければ価値はありません。上手くいかない時に陥りがちなのが、自分たちが「何を持っていくか」にこだわり過ぎて、お客様との対話が十分にできないことです。そうならないよう、自分の頭で考え、分析することはもちろん、普段からお客様のニーズを捉えることを大切にしています。

2年目の頃、スキルや経験の不足から思うように仕事を進められず、辛い時期がありました。上司から「最近、仕事が楽しくなさそうだけど大丈夫?」と声をかけられ、「実は」と打ち明けるうちに感極まって、思わず泣いてしまったほどです。上司が自分の若い頃の苦労話などをしてくれたことで、「誰でも通る道なんだ」と励まされました。その後はチームの先輩をサポートにつけてもらうなど、具体的に対策をしてもらったことで乗り越えられました。当時の経験があるからこそ、今は楽しく仕事ができていますし、自身の成長も実感できるようになりました。

石橋

2年目に、それまで経験したことのない、ワンランク上の業務を任されました。当初は「新しいことに挑戦できる」とうれしかったのですが、実際やってみると想像以上に難しく、頼れる有識者もいない中、手探りで進めていく大変さを痛感しました。上司もすぐに状況を理解し、改善に向けて人員手配などをしてくれたため、精神的に辛くなることはありませんでしたが、とにかく忙しかったことが印象的です(笑)。

土井

ありません!就職活動中も面接でよく聞かれましたが、当時も同じ答えでした(笑)。

Q.オフの過ごし方を教えてください。

渡邊

年に2回取得できる9日間の長期休暇では、海外リゾートなどへ行き、のんびり過ごしています。あとは体を動かすことも好きなので、ゴルフやフットサルなどのスポーツも楽しんでいます。

同期や大学時代の友達と、都内の話題のお店でランチやカフェの時間を楽しんでいます。また週末の前後に有給休暇を取得して2泊3日の旅行に出かけることもありますが、最近は情報処理の資格試験を控えているため、専ら勉強中です。

石橋

気分転換に、仕事とはあまり関係のない資格をたくさん取得しています。最近では化粧品検定や色彩検定、あとはサウナ好きが高じてサウナ・スパ健康アドバイザーの資格を取得しました。サウナに関しては将来、マイホームに設置したいと本気で考えているほどハマっています (笑)。

土井

NRIの有志団体Arumonや、横浜みなとみらい21エリアにある大企業の若手が集う有志団体横濱OneMM などの活動に参加しています。それぞれ社内外の連携を楽しみながら、ITを活用した新しいビジネスや価値の創造、人材育成など、枠にとらわれない自由なチャレンジを楽しんでいます。もちろん、同期とドライブに行くなど、完全なオフの時間も楽しんでいます。

Q.今後のキャリアビジョンを教えてください。

渡邊

先輩や上司などを見ていると、年次が上に行くほど得意分野を極めているので、自分もコンサルとしての専門領域を見つけたいです。これまで経営改革やマーケティングなど、さまざまな業界・領域の仕事を担当してきたので、その中から徐々に得意分野を絞っていこうと思います。

今は開発の面白さを感じているので、まずはプロジェクトのリーダーとして開発を推進していく力を身につけたいです。開発者としての十分な知識・スキルを身につけたあとは、お客様からご要望いただいたことだけでなく、こちらから積極的に課題を見つけ、提案していけるような、NRIとしての付加価値を生み出せる仕事にも挑戦してみたいです。

石橋

ものづくりも好きですが、より上流でクライアントと向き合いながら、チームをマネジメントして、課題解決をしていく過程に面白さを感じています。現在は小規模プロジェクトのリーダーを務めていますが、いずれはより難易度の高い、大規模プロジェクトのマネジメントにも挑戦していきたいです。

土井

データを処理して解釈する力と、そのデータをどこから持ってきて、どう使うのかというシステム全体を構築する力の双方をバランスよく身につけたいです。いくら大量のデータを収集して加工しても、使いづらくては意味がないですし、逆に分析する側が自分の欲しいデータばかりを要求していても、システムとして成り立たない場合があります。両者のギャップを埋めて、間をつなげられるような社内有数のスペシャリストになることが目標です。

Q.最後に学生へのメッセージをお願いします。

渡邊

コンサルというと、分析ばかりしているイメージを持つ方もいると思いますが、根底にあるのは「社会をより良くしていきたい」という想いです。私も新人時代から、常に上司や先輩から「それはお客様のためになっているか」と言われ続け、今では無意識のうちに考える癖がつきました。「お客様の役に立つことで、社会全体を良くしていきたい」という方は、ぜひNRIに飛び込んできてください。

就職活動中はさまざまな出会いがあります。企業はもちろん、選考中に知り合った人と今でも親交があるなど、就職活動ならではの貴重な縁もありました。自分が本当にやりたい仕事、自分に合う仕事をこの短期間で見つけることはとても難しいです。だからこそたくさん悩んで、時には自分とは異なる考えを持つ人と話しながら、視座を高くすること、視野を広くすることが大切です。さまざまな縁を大切にしながら、自分に合った就職先を見つけてほしいと思います。

石橋

自分を知ることと、企業や社員を知ることの両方が大事だと思います。自己分析に関しては、ノートを何冊使ったかわからないほど徹底的に行いました。書き出すことで、考えが整理されるのでオススメです。企業や社員についてはOB・OG訪問をしたり、企業主催の座談会に参加したりする中で見えてくることが多かったので、インターネットなどの情報だけでなく、自分の目で見て確かめることも大切だと思います。

土井

就職活動も大事ですが、それと同じくらい、今しかできないことも大切にして欲しいです。社会に出て感じるのは、活躍している人のほとんどは学生時代から何らかの挑戦をしているということです。専攻分野の研究やサークル、バイトなど内容は何でもいいと思います。自分の武器となるスキルや経験を身につけておくと、社会に出てから活躍できる機会が増えますし、何より仕事が楽しくなると思います。

※内容はインタビュー当時のものです。