NRI WOMEN’S CAFE

NRIには、ライフイベントやプライベートに合わせて、
柔軟に働き方を変えながら、自分らしいキャリアを築いている社員がたくさんいます。
実際に働く上でどのような工夫や意識をしているのか、子育て中の同期3人に語ってもらいました。

  • 中野 香子Kako Nakano
    アプリケーションエンジニア産業ソリューション事業本部

    2010年入社。生活科学部卒。就活では業界を問わず複数の企業を検討。その中から「真面目に一生懸命働いている社員が多く、自分に合っている」と感じたNRIに入社。現在はエネルギー関連のお客様を対象とした保守プロジェクトのマネージャーを務める。

  • 武内 麻里亜Maria Takeuchi
    アプリケーションエンジニアシステムコンサルティング事業本部

    2010年入社。政策・メディア研究科修了。学生時代に参加したインターンシップで、仕事内容と人に魅力を感じ、「ここで働いたら絶対に飽きないし、楽しそう」と思ったことが入社の決め手に。現在は不動産業のお客様を対象とした新事業の創造や実証実験にあたるPoCの支援に携わる。

  • 甲山 絵梨奈Erina Kohyama
    テクニカルエンジニアマルチクラウドインテグレーション事業本部

    2010年入社。学際情報学修了。リーマンショック直後の就活だったが、景気に関係なく人材採用をしていたNRIの企業体力と「人」を大切にする姿勢に惹かれる。社内向けクラウドサービスの保守のチームリーダーを務める傍ら、新規サービスの立案などにも従事。

両立することに不安はあっても、迷いはなかった

まずはこれまでの働き方の変化について教えてください。

甲山我が家は夫婦ともにNRIの社員で、第一子を出産した時は、私が6カ月の育休後、裁量労働制※1で働き始めたのと同時に、入れ替わりで夫が7カ月の育休に入りました。第二子の時は夜泣きが心配だったため、時間外勤務・休日勤務免除※2を選択しました。1歳になったタイミングで夜泣きが治まりはじめ、ちょうど担当プロジェクトが佳境を迎えていたこともあって制限を外すことにしました。

※1 業務の進め方・時間配分を自己管理に委ねる制度。
※2 育児のための時間外勤務・休日勤務免除。時間外・休日勤務を免除する勤務体系。

武内子どもの状態や自分の希望に合わせて働き方を柔軟に変えられるのは便利だよね。私は育休から復帰する際、裁量労働か短時間勤務かで迷いました。でも人事部が設定してくれる上司との面談の場※3で、働き方の選択肢が多く、月単位で変更できることなどを説明してもらえたため、上司との共通理解ができて相談しやすかったです。最終的に裁量労働を選びましたが、「働いてみて、難しいと思ったら制限付きの働き方に変えたい」と上司に伝えたら、「いつでも相談してくれ」と言ってくれたので心強く感じたのを覚えています。

※3 産休・育休復帰支援面談。詳細は、「NRIの女性活躍推進の取り組み」を参照。

中野育休復帰後も裁量労働を選ぶ人は多いよね。私も「この日は午前中に子どもを病院に連れていくから、午後から頑張ろう」など、自分でコントロールできるので裁量労働にしました。ただ、うちは夫が単身赴任だったから、保育所の送迎も一人でやらなければなりませんでした。毎日、決まった時間に出社・退社することにフラストレーションを感じることもあったけど、チームのメンバーの理解やフォローに助けられました。

武内送迎をひとりで全部は大変だったね。

中野夫の単身赴任中は会社の徒歩圏内に住んで、事業所内の保育所※4を利用できたことで助けられたよ。それがなかったらと思うと辛かったかも。社員向けの保育所だから、なるべく負担がないようにオムツやタオルなども用意してくれて助かりました。

※4 事業所内託児所(ゆめみなと保育園)。子が認可保育所に入れなかった場合の職場復帰を応援。

甲山そこまでやってもらえるなんて、羨ましい!普通の保育園だと、全部のオムツに名前を書いて用意しないといけないなど準備が大変だよ。

中野持って行っていたものは、着替えくらいだったかな。あとは素晴らしい保育士さんに恵まれたことも大きかったと思う。連絡帳にその日の出来事をびっしり書いてくれるから、娘の様子がよくわかったし、「私がずっと一緒にいなくても、娘は幸せなんだ」と思えた。何かあったらすぐ行ける距離だったというのもあるけど、安心して働けました。

正直なところ、仕事を続けるかどうか、迷ったことはありませんでしたか?

中野私たちくらいの年代だと、出産を機に退職するという人はほとんどいなかったよね。

甲山「迷う」という発想すらなかったかも。最初の妊娠は入社6年目で、仕事がすごく楽しくなっていた時期だったから、むしろ早く復帰したいという気持ちのほうが強かったかな。私の部署は女性社員が少なかったけど、特に相談しづらいということもなかったです。上司とは、出産祝いに病院まで遊びに来てくれるほど仲が良かったし、異動された今でもランチに行ったりします。

武内私も続けることに対して不安はあったけど、迷いはなかったかな。上司とは仕事のことはもちろん、「今は夫の仕事が忙しくて」など、プライベートの状況も話せる関係性だから、深いところで理解してもらえているという安心感があります。

常に、仕事・自分・家庭の3軸で考える

仕事と家庭を両立する上で、活用している制度や意識していることはありますか?

武内育休復帰の際、両立支援研修※5で外部講師の方が話してくださった「低空飛行のすすめ」という話がとても印象的です。最初から頑張りすぎると出産前とのギャップに苦しむけど、続けていれば全力で働ける時がまた来るから、今は「低空飛行の時期」と捉えていいという内容でした。当時は「休んだ分を取り返さないと」と焦る反面、まだ夜間の授乳で寝不足でもあり、思うように成果を出せず悩んでいたため、研修という形で会社がそういうメッセージを発信してくれたことにとても救われました。

※5 仕事と育児の両立支援研修。詳細は、「NRIの女性活躍推進の取り組み」を参照。

中野私は「みんなの時間ライフハックを共有しよう」というテーマの両立支援研修に参加しました。ネットスーパーや家事代行など、みんなが利用しているサービスをシェアするという内容でした。特に家事代行サービスについては、興味はあったものの試したことはなかったので、「水回りの掃除はすべて家事代行サービスに任せています」など実際に使っている人の話が印象に残っています。自分で調べたり試したりと見つけるまでが大変なので、すでに利用している人の意見はとても参考になりました。

甲山私も出産直後から平日の食事は家事代行サービスに頼んでるよ。1週間分を作り置きしてもらって、「あとは焼くだけ」など簡単な調理で済むからすごく便利。そのほかの家事分担は全部Excelに書き出して、夫と半々になるよう、週何回、何をするか、重みづけをしながら分担しています。

中野私は料理は夫と分担して、あとはお掃除ロボットや食洗機、洗濯乾燥機などを活用しています。そのほかの家事は気づいたほうがやることになっているけど、私はあまり気づかないタイプだから今のところストレスはありません(笑)。

武内2人に比べると私はアナログ派かも。土日に夫婦でまとめ買いをして、作り置きは自分でしています。その代わり、たまの週末に横浜など、近くのホテルでのんびりする時間をつくるようにしています。夫婦でお酒を飲むなど、家事から解放されて非日常の時間を楽しんでいます。帰宅後は、溜まった洗濯物を見て現実に戻るけど(笑)、定期的にそういう時間をつくることで息抜きをしています。

ワークライフバランスを考える上で、大切していることがあれば教えてください。

甲山常に、仕事・自分・家庭の3つの軸で考えるようにしています。子どもが生まれると、自分の時間=家族の時間になりがちですが、そこを敢えて切り分けて、子どもが生まれてからも週末に友達と海外旅行に出かけたりしています。会社から羽田空港が近いので、韓国など近場なら金曜の夜に出て土曜に帰ってくるなど1泊2日でも十分楽しめます。

中野すごい弾丸旅行!でもやってみたいかも。確かに意識していないと、自分の時間ってなかなかつくれないよね。

甲山家族の時間も大事だけど、やっぱり一人の人間として、仕事の時間も自分の時間も楽しみたい。だから平日夜に資格取得の勉強時間を設けるなど、3つの時間を切り分けているというよりは共存している感じかな。

武内まさに共存だよね。私は、子どもが熱を出しやすいということもあって、今は仕事をセーブしている時期。「もっと仕事の成果を出したい」と思うこともあるけど、家庭とのバランスを考えた時に、欲張りすぎず、見極めながら進めることを大事しています。あとは子育てをなるべく一人で抱え込まないようにしています。夫との分担はもちろん、保育園の延長保育や病児保育、自治体のファミリーサポート制度を活用したり、両親に頼ったりと、うまく分担することを意識しています。

どう生きるか、どう働きたいかは自分にしか分からない

今後のキャリアプランや目標について教えてください。

甲山私はチーム一丸となって難しいプロジェクトに取り組み、達成感を味わうのが好きなので、今後も新規プロジェクトに挑戦していきたいと思います。一方で10年以上開発の現場にいるので、技術的な戦略立案など、お客様寄りの仕事にもチャレンジしてみたいです。せっかく働くなら楽しみたいですし、つまらない仕事をするくらいなら、子どもと一緒にいたほうがいいと思ってしまうので。

武内子どもを保育園に預ける時、「ママと一緒がいい」って泣かれてしまうこともあるけど、だからこそ「しっかり働こう」という気持ちになるよね。私はNRIが好きなので、より良い会社にしたいという気持ちが強いです。将来的には本部の新しい仕組みづくりや発信など、全社的に貢献できることに挑戦してみたいです。

中野女性のキャリアは流動的で、その時々で大事にするものも変わっていくのかなと感じています。自分で「こうしたい」と思っていても、子どもの体調や家族の協力体制などにより変わってしまうこともあるので、敢えてあまり深く考え過ぎず、「今」に焦点を当てながら働いていきたいですね。

最後に学生に向けてメッセージをお願いします。

甲山中野さんが言うように、女性はライフイベントの影響を受けやすいですが、一番大切なことは目の前の仕事に精一杯、興味を持って取り組めるかどうかだと思います。「この会社は女性社員が少ないから働きづらそう」などと決めつけず、今の自分が楽しめそうなところ、ワクワクするところへ飛び込んでください。

中野就活生から「NRIってハードなイメージだけど、女性でも続けられますか?」と聞かれることがありますが、どういう人生を歩みたいか、どう働きたいかはその人にしか分かりません。環境も大事ですが、まずは主体的に考えてキャリアを形成してほしいですし、NRIはそれを応援してくれる会社だと思います。

武内性別に関係なく、チャレンジできる機会がとても多い会社だと思います。優秀な社員が多いですし、お客様からの期待や信頼も大きいのでやりがいがあります。「仕事で成長していきたい」と思っている方には、ぴったりのステージだと思いますよ。

DAY OFF休日の過ごし方

  • 中野

    休日は家族でアウトドアを満喫しています。画像は湖でカヌー体験をしたときのものです。

  • 武内

    写真はプーケットにて。年2回取得できる長期休暇を利用して、家族で海外旅行を楽しんでいます。

  • 甲山

    友達との週末旅行の他、長期休暇には家族と海外リゾートへ行き、気分をリフレッシュしています。

※内容はインタビュー当時のものです。