証券業界全体を支える
システムに求められるのは、
品質とスピードの両立。

笠原 照夫Teruo Kasahara

証券ソリューション事業本部 | 2008年入社

笠原 照夫Teruo Kasahara

証券ソリューション事業本部 | 2008年入社

ユーザー目線のシステム構築。

現在、私は証券会社様向けの共同利用型サービス「THE STAR」のシステム構築・保守運用を担当しています。共同利用型サービスとは1つの顧客だけに利用していただくのではなく、複数の顧客に利用していただくサービスです。1つのミスが証券業界ひいては社会全体に対して大きな影響を与えるため、常に緊張感を持って仕事をしています。その中で私は主にフロント分野のサービス提供をしています。

フロント分野とは、例えば投資家がインターネットで株などを売買するサービスのことです。投資家は「今買ったら(売ったら)得するのか?」を判断するため、時価や購入金額という単純な情報だけではなく、手数料や税金がいくらとられるのか、いつ支払われるのか、他商品も含めた資産バランスは自身の投資スタイルに合っているのか、など多岐にわたる情報を気にしています。これらの情報を投資家目線でわかりやすく表示するための新しい機能や画面を検討し、設計と開発を行っています。また、NRI内部における議論だけではなく、証券会社のシステム部や営業店の社員の方の意見も聞きながら進めるため、キャリアフィールドに縛られることなくシステム開発や営業活動など幅広く担当できるのはNRIの大きな特長です。

仲間と共に顧客に価値を提供。

私がNRIに入社を決めた理由の1つとしてOB訪問をした諸先輩方の仕事に対する姿勢に惹かれたというものがあります。コストやスケジュールが厳しいプロジェクトにおいてでも、顧客に真に満足していただけるソリューションを考え抜き、品質と生産性を両立させようという必死な姿勢に憧れました。当時大学院の研究で必死に努力して自分なりに満足のいく成果をあげていた私は、レベルの違いにショックを受けるとともに、NRIにはさらに成長できる環境があると感じました。

入社後は先輩の考え方を引き継ぎつつ、私なりの思いを追加しています。それは「仲間を大切に」です。仕事は1人では行えず、年齢・性別・能力・モチベーションの異なる仲間に支えられながら進めるものです。気持ちよくお互いのためにも少しでも頑張りたいと思える関係と環境を作ることで、結果的にチームとして最大限の成果を挙げられると考えています。楽しいことばかりではなく、つらく苦しい時期もありますが、馴れ合いだけではなく、時にはぶつかり合いながら、顧客のためにチーム一丸で業務に取り組んでいます。

今後のミッション。

社内外のステークホルダーを調整しながら顧客のニーズを先取りしたサービスを高品質かつスピーディーに提供することに挑戦したいです。

現在、証券会社が金融庁や日銀などに提出する帳票を作成するシステムの再構築プロジェクトをプロジェクトマネージャとして推進しています。非常に大規模であるため、苦労は絶えませんがやりがいのある仕事です。スケジュール、コストの観点からプロジェクトを推進していくことが私のミッションですが、機能のスリム化やナレッジの蓄積など将来を見据えた活動も重要なミッションです。利用者視点での機能の充実だけではなく、経営視点での将来の高生産性と高付加価値の追求という高く広い視野が必要であり、サービス提供に関する新たな考え方を学びながら、毎日有意義な経験が出来ています。

将来はこの経験を活かして、より先を見据えたサービス提供を目指したいです。システムは作ったら終わりではなく、それ以降末永く顧客の事業を支える基盤になります。現代のめまぐるしく変わる顧客ニーズを先読みし、高品質・短期間で満たせるような土台を作りあげるにはどうすべきか考えています。

※内容はインタビュー当時のものです。